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【年間10万人以上が利用!】キャリアアップ助成金を徹底活用する方法
- 更新日:2022/10/31
- 投稿日:2022/10/31
コロナ禍で耳にする機会も増えた「助成金」。名前を聞いたことはあるけれど、実際に申請したことはないという方も多いのではないでしょうか? 実は、9割の企業が助成金という制度を知っているのに対して、申請したことがある企業は2割にとどまります。その理由の大半が、「自社に合った助成金がわからない」、「申請の手続きが難しそう」というものです。 助成金や補助金は、年間で約7,000種類以上あると言われているので、その中から自社に合った制度を探し出すのは困難なことかもしれません。しかし、それだけ多くの種類があるからこそ、自社に合った助成金を見つけることができるチャンスがあるといえます。 今まで助成金の申請をしたことがないという方も、今回の記事を参考にして、初めての申請にぜひチャレンジしてみてください。
- この記事でわかること
1.助成金とは?
助成金とは、法人または個人の事業主の支援を目的として、国や地方公共団体から支給されるお金のことです。金融機関からの融資などと異なり、返済の必要がなく、収入の一部として自由に利用することができます。
助成金には、大きく分けて、厚生労働省が実施している雇用関係のものと、経済産業省が実施している研究開発関係のものとがあります。このうち、雇用関係の助成金は主に雇用保険料を財源として運用されており、新たに従業員を雇用する際や、従業員のスキルアップのための研修を行う際などに活用することができます。
助成金は、基本的な支給要件を満たすかどうかの形式審査を通れば受給できることも人気の理由です。法人だけでなく、個人事業主でも申請が可能ですので、自社に合う助成金を見つけたら、積極的に申請することをおすすめします。
2.助成金の王様、キャリアアップ助成金
このように、受給までのハードルが低いことでも人気の助成金。中でも特に有名なものと言えば、「キャリアアップ助成金」ではないでしょうか。
キャリアアップ助成金とは、名前の通り、社員のキャリアアップに取り組む事業主を対象とした制度です。有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化や処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成金が支給されます。
キャリアアップ助成金と言えば、「正社員化コース」が有名です。実際に年間10万人以上が利用している人気のコースですが、ほかにも下表の通り、計7つのコースが設けられています。
※厚生労働省HP「キャリアアップ助成金」をもとに東京海上日動にて一部加工
この中から、今回は、正社員化を支援するためのコースを2つ、処遇改善を支援するためのコースを3つピックアップしてご紹介します。それぞれの特徴をよく理解し、目的に応じて漏れなく活用してください。
3.これから正社員登用をする方へのおすすめコース
キャリアアップ助成金で正社員化を支援するものとして、「正社員化コース」と「障害者正社員化コース」の2つがあります。それぞれの特徴は、下表の通りです。
※厚生労働省「キャリアアップ助成金パンフレット(令和4年度)」及び「キャリアアップ助成金パンフレット(障害者正社員化コース)(令和4年度)」をもとに東京海上日動にて作成
正社員化コースでは、就業規則または労働協約、その他これに準ずるものに規定した制度に基づき、有期雇用労働者等を正規雇用労働者に転換または直接雇用した場合に助成金が支給されます。
支給要件の詳細については、こちらのパンフレットでご確認ください。
一方、障害者正社員化コースでは、障害者の雇用を促進するとともに職場への定着を図るために、次の①または②のいずれかに該当する措置を継続的に講じた場合に助成金が支給されます。
①有期雇用労働者を正規雇用労働者または無期雇用労働者に転換すること ② 無期雇用労働者を正規雇用労働者に転換すること |
こちらも詳細については、パンフレットでご確認ください。
4.処遇改善に取り組む方へおすすめコース
一方、キャリアアップ助成金で社員の処遇改善を支援するものとして、「賃金規定等改定コース」、「賃金規定等共通化コース」、「賞与・退職金制度導入コース」の3つをご紹介します。
賃金規定等改定コースは、すべてまたは雇用形態別や職種別など一部の有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を2%以上増額改定し、昇給させた場合に助成金が支給されます。
賃金規定等共通化コースは、就業規則または労働協約の定めるところにより、その雇用する有期雇用労働者等に関して、正規雇用労働者と共通の職務等に応じた賃金規定等を新たに作成し、適用した場合に助成金が支給されます。
賞与・退職金制度導入コースは、就業規則または労働協約の定めるところにより、有期雇用労働者等に関して、賞与・退職金制度を新たに設け、支給または積立てを実施した場合に助成金が支給されます。
それぞれの特徴は、下表の通りです。より詳細な内容については、こちらのパンフレットでご確認ください。
出典:厚生労働省「キャリアアップ助成金パンフレット(令和4年度)」をもとに東京海上日動にて作成
キャリアアップ助成金では、すべてのコースの申請にあたって、「キャリアアップ計画」の提出が必須となっています。これは、有期雇用労働者等のキャリアアップに向けた取り組みを計画的に進めるため、今後のおおまかな取り組みイメージ(対象者、目標、期間、目標を達成するために事業主が行う取り組み)をあらかじめ記載するものです。
作成したキャリアアップ計画書は、各コース実施日の前日までに管轄の労働局長に提出する必要があるため、厚生労働省のガイドラインも参照しながら、計画的に準備を進めていきましょう。
5.自社に合った助成金を見つけるには
ここまで、助成金の中でも特に人気の高いキャリアアップ助成金についてご紹介してきました。正社員化だけでなく、社員の処遇改善を行う際にも活用できるコースがあることをお分かりいただけたでしょうか。
東京海上日動の助成金・補助金診断システムでは、Web上で簡単な質問に回答すると、今回ご紹介したキャリアアップ助成金以外にも、受給できる可能性の高い助成金・補助金を無料で診断することができます。
また、無料の個別相談も承っているほか、申請手続きの代行を依頼したい場合には有料の支援もご利用いただくことが可能ですので、まずは以下のバナーからお気軽にご活用ください。
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