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中小企業の海外進出、成功のポイントは市場理解
- 更新日:2021/11/24
- 投稿日:2021/11/24
テクノロジーの進化によって海外企業との取引も容易になった昨今、成長戦略の一つとして、海外進出による新たな市場開拓を目指す企業も珍しくありません。しかし、海外での事業展開には異なる商習慣や文化などがもたらすリスクが多く、想定通りにいかない企業もあります。本記事では、海外進出を成功させるためにおさえたいポイントを解説します。
新たな市場として、海外には大きな可能性がある
企業の成長戦略において、海外進出は多くの企業が検討したいテーマです。
将来にわたって人口減少が見込まれている国内では、市場の先細りによる売上の減少が懸念されるところです。一方で、海外には成長力の高いアジアを中心とした魅力的な市場があります。製造業を中心に高い技術力を誇る日本企業は、魅力的な製品やサービスを海外の企業や消費者に提供することで、大きなチャンスを手に入れられるかもしれません。また、コンテンツ産業における日本の影響力は世界に波及しており、新たなビジネス創出の機運も高まっています。
では、政治、文化、流通網、商習慣などの異なる海外市場への進出では、どのようなことを対策すればよいのでしょうか。これまでの海外進出事例から、成功のポイントとして挙げられるのは次の4つです。
- 進出先の文化や市場、流通を深く知る
- 進出先のパートナー企業や協力者と適正なやりとりをする
- 利益の長期的な見通しを立てる
- 海外市場における自社の強みを把握する
これらのポイントを意識しながら海外進出の準備を進めることで、国内では想定できなかったリスクやトラブルを避けつつ事業を展開できるでしょう。
中小企業が海外進出を成功させるための3ステップ
次に、先ほど挙げた4つのポイントを踏まえつつ、海外進出を成功させるための具体的な流れを3ステップで説明します。
1. 事前の市場調査を徹底する
海外進出の成功の鍵を握るのは、事前の市場調査です。この市場調査には、ユーザーニーズや市場規模だけでなく、文化や商習慣なども含みます。海外進出に成功した企業は、進出先の深い理解に結びつく長期的な現地調査や商談に力を注いでいます。
また、ここで海外市場における自社の強みも明確にしましょう。海外進出の戦略を立てるとき、市場における自社のポジションや競争力を正確に把握しておくことが大切です。
2. 現地人材採用や人間関係構築に注力する
現地で働く人々の選出や、現地での取引先との信頼関係の構築には十分時間をかけましょう。言語の壁を越えて新規参入者が現地の協力者を募るためには、熱意をしっかり伝える意識が必要です。事前の市場調査で捉えた文化の違いや商習慣の特徴などは、こうしたコミュニケーションを取るなかで役立ちます。進出対象国の視点に立って、ストレスのない環境、そして信頼関係を築くことを目指しましょう。
3. 販路開拓と拡大には専門家の力を借りる
海外進出にあたる大きな課題の一つが、販路開拓とその拡大です。販路開拓を成功させるためには、現地の流通網および販売チャネル、コミュニケーションの有り様について知る必要があります。しかし、この段階を自社リサーチで乗り越えるのは大変な労力と時間を要します。海外進出を専門とするサポート企業やサービス、コンサルタントなどを活用することが、スムーズな販路開拓・拡大の足がかりとなるでしょう。
ここまでのステップを踏むことができれば、海外市場における事業拡大のスタートを切ることができます。
今すぐ取り組める海外進出の準備
前述のとおり、海外進出成功のポイントのなかには自社での対策が難しいものもあります。販路の開拓・拡大だけでなく、市場調査や現地での採用についても、効率的に情報収集と運用を進めるためには、進出国の知識が豊富なパートナーの存在が必要不可欠です。
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