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シニア人材が活躍できる職場へ!人手不足解消への一手
- 更新日:2021/11/24
- 投稿日:2021/11/24
少子高齢化が進み労働人口が減少する昨今、人手不足に悩む中小企業は少なくありません。人手不足解消のために、働き盛りの若年層だけでなく、働く意欲のある定年退職者の再雇用やシニア人材の採用を検討してみましょう。本記事では、シニア人材の就業実態や、シニア人材が活躍できる環境構築方法をご紹介します。
- この記事でわかること
70歳までの就業確保措置が努力義務化。シニア人材も仕事を求めている
従来、日本では60歳で退職とする定年退職制度を設ける企業がほとんどでした。しかし近年、定年退職制度を見直す動きが活発化しています。
その背景には、高年齢者の安定した雇用の確保を目的とした法律「高年齢者雇用安定法」の改正があります。2021年4月に施行された改正法では、2012年改正時の65歳までから5歳引き上げとなる「70歳までの就業確保措置」を事業主の努力義務としています。
少子化が続く限り、労働人口の減少は止まりません。労働力を確保するために、国も法律で高年齢者の労働を後押ししている形です。この状況を労働者はどう感じているのでしょうか。パーソル総合研究所が2021年5月に行ったシニア人材の就業実態や就業意識に関する調査では、「いつまで働き続けたいか」という質問に対して次のような結果が出ています。
近い将来シニア人材として活躍する可能性がある50代・60代の多くが、65歳を過ぎても働くことを想定していることがわかります。企業側が求めれば、それに応じるシニアも多くいるのです。人手不足に悩む企業は、シニア層の活用を検討してみましょう。
シニア人材の雇用で得られるメリット
働く意欲が高いシニア人材を雇用することによる利点は主に次の2つです。
- 人手不足の解消
- 知見や人脈が若手に継承される
もっとも大きなメリットは人手不足の解消です。今後も高年齢者は増加するため、シニア人材が働きやすい環境を構築できれば、円滑に人材を確保できます。
また、シニア人材が持つ知見や人脈が自社内で引き継がれていくのも利点でしょう。長年の経験による知識や技術は、企業価値の向上や企業成長につながる重要な資産になりえます。
シニア人材が活躍できる職場づくり3つのポイント
シニア人材の採用を検討している企業は、採用前にシニア人材が働きやすいよう職場環境を整備しましょう。シニア人材が働きやすい職場づくりにおける3つのポイントをご紹介します。
- 安全に働けるよう配慮する
- 体力にあわせて作業内容や方法、ペースを選択できるようにする
- 若手との軋れきが生じないよう雇用形態や給与額に配慮する
まずは職場内の安全性を高めましょう。床にあるコード類は壁にはわせて転倒を防ぐ、大きな段差はなるべくフラットにするなどの方法です。また、個々人の体力に合わせて作業内容や作業ペース、勤務時間などを柔軟に変更できるよう制度を整備しましょう。
そして重要なのが雇用形態や給与の額の決定方法です。前述したパーソル総合研究所の調査では、20代の従業員の約3割がシニアに対し「給与をもらいすぎている」「成果以上に評価されている」と感じていることがわかりました。
シニア人材に対する評価が不透明な場合、不満を覚える若手従業員が転職に踏み切るケースも少なからずあるようです。若手もシニアも長く働ける職場を目指して環境づくりを進めていきましょう。
働く意欲が高いシニア層の採用が企業成長を後押し!
65歳を超えても働きたいと考える意欲の高いシニア人材の活用で、企業はさまざまなメリットを得られます。作業スピードや量では測れない知見や技術、人脈を持つシニア人材を継続的に採用して、成長し続けられる企業を実現しましょう。
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